エンテロバクター・クロアカはどのような細菌ですか?

エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)は、宿主が他の感染症などで免疫が低下したときに感染症を引き起こす機会感染性病原菌です。米CDCによると、菌血症、心内膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、皮膚・呼吸器・尿路感染症などを引き起こし、その多くは院内感染として報告されています。

形態

エンテロバクター・クロアカは桿菌(棒状)で、幅0.3〜0.6 µm、長さ0.8〜2.0 µmと、他の桿菌に比べて比較的小型です。

運動性

全表面に分布する鞭毛(周毛性)を持ち、あらゆる方向に移動できるため高度な運動性を示します。

通性嫌気性

酸素が存在しても増殖でき、酸素が欠乏した環境でも繁殖可能な通性嫌気性菌です。この特性により多様な環境に適応します。

グラム陰性

グラム染色で結晶紫が保持されないグラム陰性菌で、細胞壁のペプチドグリカン量が少ないことが特徴です。

酸化酵素陰性

酸化酵素試験で紫色に変化しないため、酸化酵素陰性と判定されます。

カタラーゼ陽性

過酸化水素を加えるとすぐに泡が発生し、カタラーゼ陽性であることが確認できます。

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