ドリフトスプレー対策のポイント

ドリフトスプレーとは、使用対象外の場所へ除草剤や農薬が飛散する現象です。これにより人や動植物、環境が有害残留物にさらされ、財産被害や健康被害の原因となります。ドリフトを抑制することは安全かつ効果的な散布に不可欠です。以下では、ドリフト防止に有効なポイントを紹介します。

スプレーパーティクルのサイズ

  • 大きな液滴は風に乗りにくく、ミスト状の小さな液滴よりもドリフトしにくいです。散布剤に添加できる増粘剤を使用すると、液滴サイズを大きくできます。特に地上散布機では増粘剤の効果が顕著です。ノズル圧を下げたり、散布速度を調整したりすることでも液滴を大きくできます。大粒の液滴は葉面への付着が良く、薬剤効果も向上します。

機器の選択と設定

  • ノズルを交換するだけでドリフト抑制に効果があります。ミストタイプのノズルは空中に浮遊しやすく、ドリフトしやすいので、低圧ノズルや地上用のノズルを選びましょう。また、散布アーム(ブーム)を低く設定すれば、散布対象に近づけて噴射でき、漂いを防げます。

気象条件の考慮

  • 散布のタイミングは風速、気温、相対湿度に左右されます。風が強いと大きな液滴でも漂い、低湿度・高温下では液滴が蒸発しサイズが小さくなり、遠くへ運ばれます。一般的に風速5 km/h以下、湿度40%以上、気温30℃未満の条件が望ましいとされています。

操作者の注意点

  • 天候や機器の状態を常に監視し、必要に応じて散布を延期します。定期的なメンテナンスと正しい操作手順を守ることが基本です。安全を最優先に考え、ドリフト防止策を徹底することで、周囲への影響を最小限に抑えることができます。

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