地表水の汚染物質とその源
地表水とは、海や湖など自然に水がたまる場所のことです。米国環境保護庁(EPA)によると、危険な物質が溶け込んだり混入したりすると、地表水は汚染されます。汚染の原因はさまざまで、点源と非点源に大別されます。
汚染源の種類
- 点源汚染:工場や下水処理場から直接河川や海へ流れ込む汚染物質。例として2010年のメキシコ湾原油流出事故が挙げられます。
- 非点源汚染:降雨などの間接的なプロセスで流出する汚染物質。農業用肥料が雨に流されて川に混入するケースが典型です。
肥料
肥料には硝酸塩やリン酸塩といった栄養素が含まれます。これらは直接的に毒性が高いわけではありませんが、過剰になると富栄養化を引き起こし、藻類が異常繁殖(藻華)します。藻華は水中の酸素濃度を低下させ、魚類やその他水生生物の呼吸を妨げます(米国地質調査所 USGS)。
廃棄物
未処理の下水、汚水タンク、農地からの流出などが廃棄物に該当します。これらには細菌やウイルスが含まれ、疾病の拡散や動植物の死亡原因となります。
懸濁堆積物
懸濁堆積物は土壌やシルトが水中に混入したものです。USGSは、これが水の透明度を低下させ、有害物質の拡散を助長すると指摘しています。結果として魚の摂餌行動など野生動物に影響を及ぼします。
その他の汚染源
有機汚染物質、重金属、放射性物質も地表水の汚染源です。洗剤は代表的な有機汚染物質です。水銀、ヒ素、カドミウムなどの重金属は生物に取り込まれやすく、魚体内の脂肪に蓄積します。汚染された魚を食べると健康被害が生じる可能性があります。放射性物質は原子力発電所や医療・研究用途から排出されます。
