Joint Commission が定める国家患者安全目標
Joint Commission(ジョイント・コミッション)は、米国の医療機関1万7千以上に認証・認定を行う非営利団体です。患者の安全を確保するため、組織が提供するケアに対して責任を問います。同団体は数百の基準への準拠状況を定期的に評価し、そのうち16項目からなる「National Patient Safety Goals(国家患者安全目標)」を設定しています。
目標の概要
9種類の医療機関に対し、国家患者安全目標が設定されています。全部で16項目ありますが、施設の種類によって適用される目標が異なります。各目標は主たる目的と、1つ以上の「実績要素(Elements of Performance)」で構成され、具体的な取り組みを示します。
目標の焦点
国家患者安全目標は、医療の質と患者安全に焦点を当てています。正確な患者識別、適切な薬剤のラベリングと投与、抗凝固療法などのハイリスク治療の管理、そして医療スタッフ間の円滑なコミュニケーションが求められます。
具体的な目標例として、転倒リスクの低減や、移動が困難な患者に対する褥瘡(床ずれ)予防があります。
薬剤管理
Joint Commission が掲げる目標の一つは、患者が使用しているすべての薬剤を正確に把握し、退院時に次のケア提供者や主治医、家族に薬剤リストを提供することです。
手指衛生
全ての医療施設に共通する目標は、医療関連感染のリスクを低減することです。施設は石鹸やアルコールベースの手指消毒剤を用いた手指衛生の徹底と、その実施状況のモニタリングを行います。
