塩素系漂白剤使用に伴う健康リスク

短期・高濃度曝露

空気中の塩素漂白剤の蒸気が 3〜6 ppm に達すると、目が刺激されます。15 ppm 程度になると鼻や喉の刺激を感じ、皮膚に直接触れると炎症が起こります。4 ppm 以上を摂取すると吐き気、嘔吐、喉や胃の刺激が現れます。30 ppm を吸入すると、嘔吐・胸痛・咳・肺水腫・呼吸困難など重篤な症状が出ます。30 ppm 以上の塩素ガスに短時間でも曝露すると致命的になる可能性があり、430 ppm を 30 分間吸入すれば死亡します。

アンモニアとの混合

塩素漂白剤とアンモニアが混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。塩素ガスは鼻腔・気管支・肺の細胞を損傷し、強い刺激と呼吸困難を引き起こします。さらに、アンモニアと塩素が反応すると四塩化窒素(NCl₄)という非常に毒性が高く、爆発性もある物質が生成されます。酸性の洗浄剤(酢、排水口クリーナー、研磨剤など)と混合した場合も塩素ガスが発生するため、家庭内での保管と使用は十分に注意し、混合は絶対に避けてください。

長期・低濃度曝露

数年にわたって塩素漂白剤の蒸気に低濃度で曝露し続けると、肺疾患や歯のエナメル質腐食などの健康障害が蓄積します。特に呼吸器系に疾患がある人、喫煙者、喘息などの呼吸障害を持つ人は塩素に対して感受性が高く、症状が悪化しやすいです。

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