大気汚染が乳児に及ぼす影響
大気汚染はさまざまな微粒子や有害ガスを含み、呼吸器から体内に取り込まれます。成人は鼻呼吸である程度の粒子を除去できますが、乳児は主に口呼吸であり、免疫や臓器の発達も未熟なため、汚染物質を大量に吸い込んでしまいます。その結果、喘息や肺炎、さらには早期死亡のリスクが高まります。
汚染物質の吸入
環境保健局の調査によると、子どもは鼻呼吸よりも口呼吸をすることが多く、呼吸回数も大人より速いため、単位時間あたりの汚染物質摂取量が多くなります。免疫システムや臓器が未熟な乳児にとって、これらの粒子は肺や呼吸器に深刻なダメージを与える可能性があります。
オゾンの影響
オゾンは煙突や自動車の排ガスが化学反応を起こして生成されるガスです。乳児がオゾンを吸い込むと、気道が刺激され、細気管支炎(ブロンクィオリティス)や咳・喘鳴(ぜんめい)を引き起こすことがあります。オゾンへの感受性は呼吸器が発達途上の乳児ほど高くなります。
乳児死亡
UCLAの研究「大気汚染が乳幼児に与える影響」によれば、汚染が濃い地域に住む乳児は死亡リスクが有意に上昇します。特に一酸化炭素や二酸化窒素への曝露は、乳児期の死亡率を高め、最もリスクが高いのは生後1年未満の期間です。
入院期間の増加
呼吸器系の疾患を発症した乳児は入院治療が必要になるケースが多く、Clean Air Plusのデータでは、汚染度が高い環境で育った赤ちゃんは、1歳までに細気管支炎で入院する確率が最大10%増加すると報告されています。
その他の考慮事項
母親が妊娠中に大気汚染を吸い込むと、胎児の発育に悪影響を及ぼすことが知られています。低出生体重、早産、先天性心疾患、さらには脳の発達障害などが報告されており、これらは出生後の健康リスクを増大させます。
