ヘリコバクター・ピロリとはどんな細菌か?
概要
ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)は螺旋状の形をした微好気性細菌で、少量の酸素で生存します。胃の粘膜に定着し、炎症や潰瘍、さらには胃がんの原因となります。世界人口の約半数が保菌者ですが、多くは無症状です。
歴史
1980年代初頭に初めて同定されるまで、胃酸の強さから細菌は生存できないと考えられていました。H. pylori はウレアーゼという酵素で胃酸を中和し、過酷な胃内環境でも生き延びます。
重要性
この細菌は発がん性があり、20〜30年にわたって胃に居住すると胃がんリスクが高まります(ヘリコバクターファンデーション)。
分布
南米やアフリカでは成人の90%近くが保菌していますが、米国では約35%と地域差があります。
感染経路
主に人から人への接触で感染し、糞便や唾液を介して体内に入り込みます(メイヨークリニック)。
著名人の感染例
イランのホメイニ師匠、ローマ・ヨハネ・パウロ2世、元米国大統領ジョージ・ブッシュなど、世界的に有名な人物も感染歴があります。
