オイルポンプの種類
オイルポンプは自動車エンジンの潤滑システムの要で、エンジン内部の金属部品へ油を供給し、摩耗や熱の蓄積を抑えます。エンジンの構造や駆動方式、使用条件に合わせて、さまざまなタイプのポンプが採用されます。
ギアポンプ
ギアポンプは水車の原理を利用し、2つの噛み合う歯車が油を吸い上げて高圧にし、エンジン全体に油を送ります。エンジンが高速回転するため、油がすべての可動部に届くように高圧が必要です。歯車が回転することで油が油底抜きから取り込まれ、狭い領域へ押し込まれ圧力が上がります。高圧がノズル付近で生成されても、油が逆流しないように設計されています。
ロータリーポンプ
ロータリーポンプもギアポンプと同様の原理で動作しますが、回転するローターが油を捕捉し、徐々に容積が小さくなる部屋へ押し込むことで圧力を生み出します。ローターの歯形が異なるため、回転に伴い容積が変化し、油がノズル近くで圧縮されて供給されます。
クレッセントポンプ
クレッセントポンプは低回転時でも高い供給量が求められる場面に適しています。2つの異径円盤が同方向に回転し、円盤間にできる三日月形(クレッセント)部分が徐々に縮小することで油を押し出し、ノズル付近で圧力を作ります。ギアやロータリーポンプとは異なり、円盤の回転が協調的に行われる点が特徴です。
