浄化場における化学薬品の種類と影響
浄化場(セプティックフィールド)は、浄化槽から排出される汚水や不純物を地下で自然に処理するシステムです。化学薬品は、詰まり除去や処理促進のために使用されますが、適切な使用が求められます。
無機化学薬品
無機薬品は、主に硫酸や苛性水酸化物などの酸・アルカリで、詰まったドレーンを開くために使用されます。主成分にはホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、硫酸亜鉛などがあります。過去には過酸化水素が土壌吸収システムの再活性化に有効と考えられていましたが、実際には土壌粒子を刺激し、構造を破壊して透水性を低下させます。硫酸や苛性水酸化物は腐食性が高く、配管やタンク内の有益な微生物を損なうため、乱用は禁物です。また、地下水汚染の原因にもなります。
有機溶剤・化学薬品
廃水中の微細な固体粒子や石鹸かすが土壌吸収層を詰まらせます。クロロ化炭化水素系の有機化学薬品は油脂を分解しやすく、詰まり解消に効果的です。主成分はジクロロメタン、トリクロロエチレン、油、塗料、シンナー、消毒剤、農薬などです。しかし、これらも有益な微生物を阻害し、処理プロセスを妨げ、地下水を汚染します。生分解性でない粉末洗剤は使用を控え、システム詰まりの原因となります。
影響と対策
化学薬品はバイオ固形物の分解やスカムの分解を促進し、凝集による沈降を助けることがありますが、過剰投与は不要です。汚水が地表にたまったり配管が詰まる場合は、システムが故障しているサインです。その際は、化学薬品の追加よりも浄化場自体の修理・点検を検討すべきです。
