マルチワイヤ・ブランチ回路のメリット
マルチワイヤ・ブランチ回路は、2本以上の未接地(ホット)導体が同一の接地またはニュートラル導体に接続された回路です。各ニュートラル導体間、およびニュートラルとホット導体間には電位差が生じます。マルチワイヤ回路は、主にディスポーザブル回路や食洗機で見られ、他にもキッチンカウンターや照明回路などで使用されます。
マルチワイヤ・ブランチ回路の理論
マルチワイヤ回路の理論は、異なる電力相から供給される回路の負荷不均衡が1本のニュートラル導体で相殺されるという考え方に基づきます。そのため、適切に設置・保守されたマルチワイヤ回路は、ニュートラルおよびホット導体の過電圧から保護します。
コスト面のメリット
マルチワイヤ回路は、キッチンカウンターなど複数の小型機器に電力供給が必要な場所で特に有効です。同一場所に別回路を新たに配線するための材料費や工賃を削減できます。また、レースウェイ内の電流を運ぶ導体本数が減り、レースウェイ自体も小型化できるため、スペースの節約にもなります。
その他の利点
マルチワイヤ回路では、専用ニュートラル回路に比べて電圧降下が最大50%削減されます。これにより、機器への過電圧リスクが低減します。また、NEC(米国電気規則)で認められた色分けテープやタグで簡単に識別できます。
注意点
ニュートラル導体の連続性が失われると、マルチワイヤ回路の電圧保護が失われ、火災の危険が高まります。設置や修理時には、すべてのホット導体を同時に切断し、感電リスクを防止する必要があります。さらに、導体絶縁材の過熱は絶縁性能を低下させるため、温度管理が重要です。
