血液・血漿献血のデメリットと注意点
血液と血漿の違い
全血には赤血球(酸素を運搬)、白血球(免疫を担う)、血小板(止血に必要)と、血液全体の半分以上を占める透明な黄色液体の血漿が含まれます。献血では、静脈に針を刺して血液を採取します。血漿だけを採取する場合は、採取した血液から血漿を分離する「血漿採取(プラズマフェレーシス)」という手法が用いられ、残りの血球や血小板は生理食塩水と共にドナーに戻されます。
局所的な反応
針を刺す際の軽い痛みは避けられません。血漿献血は血液が戻るまで時間がかかるため、針が長時間留まります。その結果、静脈への穿刺がうまくいかないと血腫(打ち身)や腫れが生じることがありますが、ほとんどの場合は自然に治ります。
その他の副作用
針への不安や血を見る恐怖、他の献血者の様子などがストレスとなり、顔色が悪くなる、発汗、腹痛、吐き気、低血圧、心拍数低下といった症状が出ることがあります。極端なケースでは失神することもありますが、統計的には全献血者の1.2%が何らかの反応を示し、そのうち軽度が1.08%、重度(嘔吐・失神など)が0.2%にとどまります。
カルシウムの低下
血漿採取では抗凝固剤が使用されるため、血液中の遊離カルシウムイオンが一時的に減少し、唇や指先のしびれ・チクチク感が現れることがあります。重篤な痙攣や不整脈は極めて稀で、ほとんどは一時的な軽症です。オレンジジュースとビスケットを摂取すれば、通常はすぐに日常生活に戻れます。
時間的負担
献血の最大のハードルは時間です。初めての方は受付・問診・採血・休憩を含めて2〜3時間かかりますが、2回目以降は半分の時間で済むことが多いです。血漿献血者はさらに、採血前の身体検査やウイルス・血漿タンパク質・ヘモグロビンの測定が必要です。
