電子廃棄物(e-waste)の危険性とは?
はじめに
毎年、コンピュータや家電メーカーは新製品を次々に発表し、消費者は古くて大型・重い機器を処分して最新の高速・高品質な製品へ買い替えるよう促されます。この結果、膨大な量の電子機器が大量に廃棄され、電子廃棄物(e‑waste)となります。e‑wasteは、従来の廃棄物に比べて有害金属が多く含まれるため、公共の健康や環境に深刻なリスクをもたらします。
鉛(Pb)
コンピュータやテレビの陰極線管(CRT)には大量の鉛が使用されています。廃棄時に鉛が環境中に放出されると、神経系や末梢神経系に深刻な障害を引き起こします。また、血液系統への影響や、特に子どもの脳の発達阻害が報告されています。さらに、鉛は土壌や水質を汚染し、植物や動物にも有害です。
カドミウム(Cd)
半導体や赤外線検出器などの一部電子部品にカドミウムが含まれています。カドミウムは強い毒性を持ち、腎臓に蓄積して不可逆的な損傷を与えます。また、半減期が非常に長く環境中で分解されにくいため、長期にわたり健康被害をもたらします。
水銀(Hg)
サーモスタット、リレー、スイッチ、通信機器、医療機器などに水銀が使用されています。水銀が水域に流出するとメチル水銀に変化し、魚類に蓄積します。これにより、魚を食べる人間や動物に神経系障害などの健康被害が広がります。
まとめ
e‑wasteに含まれる有害金属は、適切に処理しなければ人体や環境に深刻な影響を及ぼします。リサイクルや安全な廃棄方法の徹底が求められます。
