豚インフルエンザ(H1N1)の治療と対策
2009年に流行した新型インフルエンザ(H1N1)は、豚インフルエンザウイルス2遺伝子とヒト・鳥インフルエンザ遺伝子が混ざった変異株です。WHOは2009年6月にこれをパンデミックと宣言しました。予防策は通常のインフルエンザと同様で、特に手洗いが重要です。
発症前の準備
感染すると外出できなくなるため、事前に必要なものを備えておくと安心です。ティッシュ、アルコール消毒液、常備薬、体温計、そしてフェイスマスクなどを用意しておきましょう。
感染後:他者への感染防止
H1N1に感染した場合は、できるだけ他人との接触を避け、外出は控えて自宅で安静にします。症状が出る1日前から感染力があり、発症後1週間はウイルスを拡散し続けます。免疫力が低下している子どもや妊娠中の方、高齢者などリスクが高い家族がいる場合は、特にマスクの着用を検討してください。
咳やくしゃみをするたびに手を洗い、ティッシュや肘で口を覆うなど、衛生管理を徹底しましょう。
感染後:治療
軽症の場合は、症状を緩和しながら体の回復を待ちます。重症化リスクが高い人や入院が必要なケースでは、抗ウイルス薬が処方されます。米CDCは「ザナミビル(Relenza)」「オセルタミビル(Tamiflu)」の使用を推奨しています。
インフルエンザに続いて細菌性肺炎などの二次感染が起こることがあります。その場合は抗生物質が必要です(インフルエンザ自体には効きません)。
脱水を防ぐために十分な水分補給と休養が不可欠です。子どもへはアスピリンを与えないよう注意し、5歳以上ならイブプロフェンやアセトアミノフェンを使用できます。4歳以下の子どもに市販の風邪薬を与える際は必ず医師に相談してください。2歳未満の赤ちゃんには、加湿器と吸引器で鼻づまりを和らげるとよいでしょう。
熱がなくなってから24時間以上、かつ解熱剤を使用していない状態が続けば、感染力は低下します。症状が出てから最低1週間は外出を控えると安全です。
以下の症状が現れたら直ちに医療機関へ連絡してください:呼吸困難、胸痛、唇が紫色になる、嘔吐や飲み物が摂れない、脱水症状(めまい、尿が出ない、赤ちゃんの涙が出ない)、けいれん、意識障害など。
