ソーダ灰の排出係数

排出係数の概要

排出係数とは、利用可能で信頼できるデータに基づき、特定の投入物やプロセスに関連して大気中に放出される汚染物質の量を表す数値です。排出係数は、汚染物質の重量を排出単位(時間、距離、量など)で割って求められます。ソーダ灰に関しては、二酸化炭素排出の係数はトロナ鉱石1メトリックトンあたり0.097メトリックトンのCO₂で、回転炉での石灰化プロセスの投入物です。排出係数は実測データが入手できない場合に、地域全体の温室効果ガスインベントリなどで排出量を推定するために用いられますが、許可や規制基準の上限設定には使用されません。

一般情報

排出係数は、品質の確かなさまざまなソースデータから推定された平均値です。特定のソースカテゴリに属するすべての施設の長期平均を前提としています。排出係数を算出する式は、排出量=活動率 × 排出係数 × (1 − 削減率/100) です。削減率は、汚染物質が大気に到達する前に除去・破壊できる制御装置の能力、または制御装置の除去効率と捕集効率に基づきます。係数は一般的な(高度でない)制御装置を前提としています。大量の物質が大気に放出されるプロセスでは、質量収支式の方が排出量推定に有効です。

評価

排出係数は、使用されたデータの信頼性と品質評価に基づき、AからEまでの評価が付けられます。評価が高いほど、全国レベルの排出量を正確に代表できることを示します。Aはデータが十分にあり、検証も完了しているため優秀とされます。Bは平均以上ですが、詳細データが不足しています。Cはデータが不足しているため平均的です。Dは手法に問題があるものの、概算値として利用可能です。Eは代表的なサンプルがなく、プロセス間のばらつきが大きいため信頼性が低いです。

ソーダ灰の排出係数

温室効果ガスインベントリにおいて、ソーダ灰の排出係数はトロナ鉱石を回転窯で石灰化する際に発生するCO₂と水に基づきます。CO₂排出量は、排出係数(0.0974)に採掘されたトロナ鉱石量を掛けて求めます。米国地質調査所(USGS)のデータによれば、2006年に採掘されたトロナ鉱石は1,670万メトリックトンで、これに係数を掛けると約1,626ギガグラム(1.626百万トン)のCO₂が排出されました(2008年は1,450万トンに減少)。EPAの温室効果ガス報告用排出係数には評価が付いていませんが、プロセスデータは信頼できる一方で、ガラス製造や石鹸製造などのソーダ灰の最終使用プロセスに関するデータは不足しています。

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