アライグマにおける狂犬病の兆候と対策
アライグマは狂犬病ウイルスに感染しやすい野生動物の一つです。このウイルスは神経系を攻撃し、唾液を介して噛みつきや接触で他のアライグマ、ペット、さらには人間に伝染します。感染後、症状が現れない潜伏期間は2か月以上続くことがありますが、その後約90%の感染アライグマが特徴的な行動変化を示します。以下に代表的な兆候を紹介します。
方向感覚の喪失と体調不良
- 迷子になったように方向感覚が失われ、ゆっくりとした不自然な歩行やよろめきが見られます。目的のないようにぶつかりながら移動することがあり、人やペットに接近しやすくなります。
激しい攻撃性(「フューリアス」な行動)
- 極端に攻撃的になり、犬や猫、ヤマアラシなど他の動物に無差別に挑むことがあります。顔にヤマアラシのトゲが刺さっている姿が報告されています。また、無生物に向かって叫んだり、熱い舗装の上を歩くように急いで動くこともあります。
鈍感・無力化(麻痺と異常行動)
- 人に対して過度にフレンドリーになり、異常な鳴き声を出すことがあります。病状が進行すると後肢が麻痺し、体が硬直して動きにくくなります。喉の麻痺により唾液がたまり、口から泡が立つ(口から泡が出る)典型的な症状が現れます。
これらの兆候に気付いたら、決してアライグマに近づかず、速やかに保健所や野生動物保護団体へ連絡してください。予防が最善の防御です。
