オゾンを利用したホームクリーニングの落とし穴
オゾンとは? なぜ有害なのか
オゾンは酸素原子が3つ結合した分子(O₃)です。酸素(O₂)と比べて余分な1つの酸素原子が結合・離脱しやすく、他の分子と反応して性質を変えることがあります。大気上層(成層圏)では紫外線を吸収し地球を守る役割がありますが、地表近くで高濃度になると呼吸器に刺激を与え、喘息発作や肺炎のリスクを高めます。
オゾン発生装置とは?
オゾン発生装置はオゾンを人工的に生成する装置で、化学汚染物質を「酸化」させて無害化することを謳っています。しかし、米国環境保護庁(EPA)がまとめた『空気清浄機として販売されているオゾン発生装置』という報告書によると、実際には二酸化炭素やホルムアルデヒドの除去はほとんど期待できず、粒子状物質も除去できません。さらに、装置に付属するオゾン量調整機能は設定と実際の放出量が一致せず、閉め切った部屋で使用すると安全基準(0.05 ppm)をはるかに超える濃度になることが確認されています。
代替の空気管理方法
室内空気を改善するには、まず汚染源を特定し除去することが最も効果的です。次に、換気です。汚染源近くに排気ファンを設置したり、外気が清浄な場合は定期的に外気導入を行います。さらに、イオン発生器や静電プレシピテーターといった空気清浄機を併用することもできますが、これらも微量のオゾンを放出します(0.05 ppm 以下)。効果は機種により差があるため、使用前に性能を確認しましょう。
