豚インフルエンザ(H1N1)のリスクと特徴

ウイルスの概要

通称「豚インフルエンザ」と呼ばれるのは、2009年に出現したH1N1ウイルスのことです。新型インフルエンザとして、豚・ヒト・鳥インフルエンザウイルスの遺伝子が組み合わさってできました。

A型インフルエンザ

H1N1はインフルエンザA型ウイルスに属し、最も危険性が高いタイプです。1918年のスペイン風邪(約2000万人が死亡)もA型ウイルスが原因でした。

重症度

2009年のH1N1は軽症から重症まで幅広く、入院が必要になるケースもあります。死亡例の多くは、インフルエンザ感染後に合併する細菌性肺炎が原因です。

基礎疾患がある場合のリスク増大

妊娠中、心疾患、喘息、糖尿病などの基礎疾患を持つ人は、H1N1に感染すると合併症リスクが高まります。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、入院患者の70%が何らかの基礎疾患を抱えていました。

パンデミックの経緯

2009年春にメキシコで初確認されたH1N1は、北半球のインフルエンザシーズン外にも関わらず急速に世界中へ拡大し、パンデミック(世界的大流行)となりました。通常、インフルエンザは北半球の晩秋・冬に流行し、地域人口の最大50%が感染することもあります。

季節性インフルエンザへの再流行

インフルエンザA型とB型が季節性インフルエンザの主因です。H1N1はA型に属するため、今後も季節性インフルエンザとして循環し、場合によってはより毒性の強い形で再流行する可能性があります。2009年9月時点で、南半球のインフルエンザシーズンに見られた症例は、米国での流行と類似していました。

未解明の点

新しい株であるため、2009年9月時点ではウイルスの特性や予測が完全には解明されていませんでした。

公衆衛生 - 関連記事