タバコ喫煙がもたらす健康リスク

米国心臓協会(AHA)によると、タバコの喫煙は米国で年間240万件以上の死亡のうち、44万人以上を占めています。健康へのリスクが高いため、たばこメーカーはテレビやラジオでの広告が禁止され、受動喫煙の危険性から公共の場での喫煙も禁じられています。タバコの煙に含まれるニコチンは強い依存性があり、習慣をやめるのは容易ではありませんが、禁煙すれば多くの健康リスクは改善できます。

心臓疾患

喫煙は冠動脈疾患のリスクを直接高めます。血圧上昇を招き、心血管疾患の原因となります。AHAは、経口避妊薬を使用している喫煙女性は、非喫煙の同年代女性に比べて心臓病になる確率が高いと指摘しています。また、喫煙は善玉コレステロール(HDL)を減少させ、LDLが血管壁に付着しやすくなるため、動脈硬化のリスクが増大します。さらに、喫煙は運動耐性を低下させ、定期的な運動による心臓の健康効果を妨げます。

がん

米国がん協会(ACS)によると、肺がんによる死亡の約9割は喫煙が原因です。肺がんはがん全体の死亡数で最も多く、治療が難しいとされています。喫煙を禁じる宗教団体(例:モルモン教)の信者は、肺がんの罹患率が大幅に低いことが報告されています。喫煙は肺がん以外にも、喉頭、胃、膵臓、腎臓、膀胱のがんリスクを高めます。ACSは、全がん死亡の約30%が喫煙に関連すると推定しています。

肺気腫

肺気腫は、細気管支の末端にある肺胞が徐々に破壊される慢性肺疾患です。その結果、肺から血液への酸素供給が阻害され、重度の息切れを引き起こします。メイヨークリニックは、喫煙が肺気腫の最大の原因であり、タバコの煙には4,000種以上の有害化学物質が含まれ、肺胞を破壊すると指摘しています。治療の最重要ステップは禁煙であり、喫煙をやめることだけが病状の進行を遅らせる唯一の方法です。

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