喫煙が肺に及ぼす影響と予防策

喫煙は予防可能な死因の中で最も多く、米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国で毎年死亡の5人に1人が喫煙に起因しています。がんは2番目に多い死因で、特に肺がんが最も多くの死亡者を出しています。男性の肺がん死亡の90%、女性の約80%は喫煙が原因です。非喫煙者も影響を受け、米国では毎年約3,000人の非喫煙者が受動喫煙により肺がんで死亡しています。喫煙は肺がんだけでなく、さまざまな肺疾患の原因となります。

機能への影響

細かな毛状突起(繊毛)は肺を修復し、清浄に保つ役割があります。空気中の汚染物質や毒素を吸い込むと、気道の粘膜がそれらを捕らえ、繊毛が外へ押し出します。喫煙は吸うと同時に繊毛を損傷させ、重度の喫煙は繊毛を永久に破壊します。煙の有害物質が肺に蓄積すると、慢性疾患が発生し、肺組織が破壊されます。

肺胞への影響

肺の小さな空気嚢(肺胞)は酸素を取り込み二酸化炭素を排出する重要な役割を担います。タールが気管支を詰まらせ肺胞が崩壊すると、肺胞は伸びず十分な酸素を取り込めず、心臓に余計な負荷がかかります。また、二酸化炭素の排出が不十分になるため、息切れや疲労感が生じます。

リスク

喫煙によって肺の構造が損傷すると、酸素が血管や臓器へ届きにくくなる病気のリスクが高まります。慢性閉塞性肺疾患(COPD)―慢性気管支炎や肺気腫を含む―、喘息、肺炎、がんなどが発症し、肺機能が永続的に低下または破壊されます。

影響

非喫煙者の肺も受動喫煙により損傷を受けます。受動喫煙は肺がんの原因となり、喫煙者と同居または職場での曝露により呼吸器疾患が増加します。思春期や子どもの肺の成長は喫煙で阻害され、乳児の肺は煙に耐えられません。喫煙者の近くにいるだけでも呼吸が困難になり、子どもは呼吸器感染症にかかりやすくなります。

予防・対策

禁煙すると、喫煙の健康への影響はすぐに減少し始めます。禁煙3か月後には肺機能が最大30%向上し、9か月以内に繊毛が再生します。5年後には肺がんのリスクが半減し、10年後には前癌細胞が置換され、死亡リスクは非喫煙者と同等になります。

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