喫煙はどのように健康を害するのか?
米国疾病予防管理センター(CDC)のデータによれば、たばこ喫煙は毎年、HIV、違法薬物使用、自殺、交通事故、殺人を合わせた死亡数を上回ります。喫煙の有害性は多くの研究で明らかにされていますが、タバコ広告はその危険性を過小評価することがあります。喫煙が体に及ぼす影響を正しく理解すれば、喫煙を始めるかやめるかの判断材料になります。
がん
外科医長官の報告書によれば、喫煙は口腔がん、膀胱がん、咽頭がん、声帯がん、食道がん、腎臓がん、子宮頸がん、肺がん、膵臓がん、胃がんなど多数のがんのリスクを高めます。また、急性骨髄性白血病とも関連が指摘されています。特に肺がんは喫煙に起因するがんの中で最も多く、男性の肺がん死亡の約90%、女性の約80%が喫煙に起因しています。人種・民族別にリスクは異なりますが、米国公衆衛生協会の調査では、アフリカ系アメリカ人男性で最も高いことが示されています。
心血管疾患
心臓病は米国で最も多くの死因となっており、喫煙はその主要なリスク要因です。米国保健福祉省のデータによれば、喫煙者は非喫煙者に比べて心臓病になる確率が2〜4倍に上昇します。さらに、喫煙は脳卒中のリスクをほぼ2倍にし、腹部大動脈瘤の発症や動脈硬化による血流低下を招きます。
呼吸器疾患
米国保健福祉省の調査では、喫煙者は非喫煙者に比べて慢性閉塞性肺疾患(COPD)で死亡する確率が約10倍であると報告されています。実際、COPDで死亡する患者の約90%が喫煙者です。
その他の影響
喫煙は生殖機能にも悪影響を及ぼし、不妊率の上昇、早産、死産、低出生体重児、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク増加が報告されています。閉経後の女性では、喫煙者は非喫煙者に比べて骨密度が低く、転倒による股関節骨折のリスクが高まります。
警戒すべきサイン
症状が進行するまで気付かれないこともありますが、以下のような変化があれば医師に相談しましょう。新たに咳が出る、咳の性質が変わる(痰が増える、血が混じる)、呼吸が苦しい、声がかすれる、喘鳴が出る、頭痛や胸痛がある、食欲不振・体重減少が続く、頻繁に呼吸器感染を起こす、倦怠感が増すなどは、肺がんやその他の肺疾患のサインである可能性があります。
