タトゥーアーティストが直面する安全リスク

タトゥーを入れる際に健康リスクを調べる人は多いですが、実はタトゥーアーティスト自身もさまざまな危険にさらされています。針を直接皮膚に入れない分、顧客と同様に感染症や機械事故のリスクがあり、安全対策は自分と顧客を守るために不可欠です。

生物学的危険廃棄物

  • タトゥーショップでは、血液やインクが付着した紙タオル、機材の洗浄に使う水、使用済みの針など、日常的に多数の廃棄物が出ます。これらは「生物学的危険廃棄物」として、専用の赤色ラベル付き容器や鋭利物用の容器に分別し、感染性のある血液と接触した可能性があるものは厳重に処理します。適切に処理することで細菌やウイルスの拡散を防止します。

HIV感染リスク

  • タトゥーアーティストが最も警戒すべきは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)による感染です。血液を介して感染するため、施術中に血液が飛散したり、使用済みの針や廃棄物に触れる機会が頻繁にあります。針は使用後すぐに鋭利物用容器へ廃棄し、手袋や防護服を正しく着用することでリスクを最小限に抑える必要があります。

肝炎(B型・C型)

  • HIVと同様に、B型・C型肝炎ウイルスも血液を通じて感染します。これらは肝硬変や肝がんを引き起こす危険性があるため、感染防止策は欠かせません。施術前後の徹底した消毒、使い捨て器具の使用に加え、業界に入る前にB型肝炎ワクチンを接種しておくことが推奨されます。

タトゥーマシンの取扱い

  • 多くのアーティストはハンドヘルドのタトゥーマシンを使用し、針が皮膚に繰り返し刺さってインクを注入します。機械自体が故障したり、手が巻き込まれたり、誤って自分の皮膚を刺してしまう危険があります。作業エリアを整理し、機械は安定した場所に置く、使用後は電源を切る、定期的に点検・メンテナンスを行うことで事故を防げます。

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