小売業における健康と安全
OSHA(米国労働省職業安全衛生局)
OSHAは米国労働省の部門で、1970年の職業安全衛生法に基づき設置されました。ほとんどの州で、小売店を含む事業者はOSHAが定めた安全基準を守る義務があり、違反すれば高額な罰金が科されます(州ごとの適用状況は参考文献をご参照ください)。
低危険小売業者
衣料品やアクセサリー、車両、家具、保険、不動産、金融、飲食などを扱う小売業者はOSHA基準上「低危険」とみなされ、特定の記録保持や報告義務が免除されます。具体的には、OSHA Form 101(個別事故報告)やForm 200(疾病・傷害ログ)の提出は不要です。ただし、独自の安全管理機関を持つ州では別途規定がある場合があります。
小売業者の責任
低危険とされる業者であっても、OSHAが定める健康・安全基準を遵守しなければなりません。主な義務は以下の通りです。
- 安全な機器の維持管理
- 従業員への医療検査の実施
- OSHA要件に関する研修の実施
- OSHAポスター3165(「職場の安全と健康は法律です」)の掲示
- OSHA権利行使に対する報復や差別の禁止
- 違反通知(シテーション)の掲示と、定められた期限内での是正
- OSHAや労働統計局からの調査要請への協力
- 死亡事故や3人以上の入院が必要な事故の報告
- 必要な記録保持と報告
これらの義務を怠った場合、OSHAからの罰則や指導を受けることになります。
違反時の罰則
多くの罰金は重機やクレーンを使用する事業者に対して科されますが、小売業者でも「一般的義務条項(General Duty Clause)」に基づき罰則が適用されます。これは特定の規定に該当しない安全違反全般を対象とする条項です。
違反に対する罰金は事業規模や違反の重さにより、7,000ドルから87,000ドルまで幅があります。
