Crocsの安全性に関する問題
特徴
Crocsは2002年に登場した発泡素材のフットウェアです。特許取得済みの樹脂フォーム(エチレンビニルアセテート(EVA)とポリオレフィンエラストマーの混合)を使用し、足にフィットしてサポートと柔軟性を提供します。また、底面は高いグリップ力を持ち、長時間立ち仕事をする人や屋外で足元の保護が必要な人向けに販売されました。近年は子どもにも人気があります。
しかし、この柔軟性がエスカレーターの段差に引っかかりやすく、足指が挟まれる事故の原因と指摘されています。
歴史
エスカレーターで足指が挟まれる事故は長年報告されており、年間約1万人がエスカレーター関連の事故に遭っています。主な原因はサンダルやビーチサンダル、裸足などの履物がエスカレーターの「歯」に引っかかることです。重傷や皮膚・足指の欠損に至るケースも報告されています。
近年、報告の中でCrocsが特に問題視されるようになりました。
影響
現在までにCrocsとエスカレーター事故の因果関係を検証した学術的研究は行われていませんが、米ワシントン州や日本などで事故件数が増加しているとの報告があります。ショッピングモールや空港、地下鉄などの施設では、Crocsや類似の発泡靴を履いた利用者にエレベーター利用を促す注意喚起の掲示が増えています。
企業の対応
Crocs社は「製品自体に危険性はなく、エスカレーター使用時の注意不足が問題」と主張しています。メディア向けの声明では、同社製品は「完全に安全」であり、エスカレーター自体がリスクを伴うことを指摘し、安全指導の重要性を訴えています。
ABCニュースによれば、1日あたり約2億4500万人がエスカレーターを利用していますが、事故件数は極めて少ないとされています。
病院での危険性
エスカレーター以外でも、スウェーデンやドイツの病院からは「プラスチック製・発泡素材の靴は静電気を帯びやすく、医療機器に干渉する恐れがある」との指摘があります。そのため、病院職員のCrocs使用は禁止されており、患者の治療安全を確保するための措置とされています。
