衣服が燃える原因と防炎対策のすべて
防炎衣服の特徴
高温や炎に短時間さらされた場合でも、防炎衣服は燃えたり溶けたりせず、下に着ている服も熱から守ります。防炎性は、燃えにくい繊維で作るか、難燃性コーティングを施すことで実現します。天然ウールは自然に難燃性を持つ代表例で、完全に不燃ではありませんが、すぐに燃焼が止まります。
その他の必要な性能
防炎性だけでなく、作業服は化学薬品への耐性、帯電防止、摩耗耐性なども求められます。快適さも重要で、過度な重さや熱がこもらない設計が必要です。防炎衣服の下に着るインナーは、溶けにくい天然繊維(ウール、シルク、綿)が適しています。ポリエステルやナイロン、ポリコットン混紡は防炎性を損なう恐れがあります。
防炎衣服の手入れ方法
油分や汚れが付着すると繊維の難燃性が低下します。洗濯はメーカーの指示に従い、漂白剤やミネラル系洗剤の使用は避けてください。破れや損傷は、同様の防炎素材のパッチや糸で速やかに修復し、衣服の保護性能を維持します。
コットンへのProban処理
100%綿素材は、Westex社のProbanという化学コーティングで防炎性を付与します。Probanは綿が炭化して即座に熱を遮断し、洗濯後も25〜35回の洗濯で効果が持続します。縮みを防ぐため、温水洗いやドライクリーニングが推奨されます。
Nomex(ノメックス)
Dupont社製のNomexは、元々難燃性繊維です。洗濯で性能が失われることはなく、炎にさらされても炭化して燃え上がりません。ただし通気性はProban処理綿より劣り、暑い作業環境では熱がこもりやすいです。Nomexは帯電防止性能も備えており、未処理綿と比べて火傷リスクを約67%低減します。
Firewear(ファイアウェア)
Springs Protective Fabrics社のFirewearは、特許取得済みのモダクリル素材に難燃化学薬品を組み込んだものです。綿45%をブレンドし、炎にさらされると非可燃性ガスを放出して火を覆い、綿が燃えるのを防ぎます。洗濯やドライクリーニングに耐え、通気性と快適さも確保しています。
