健康と安全のための保護具
職場には落下物、騒音、化学薬品、鋭利な部品など多様な危険が存在します。危険を根本から排除するためには、設備の改良や安全作業手順の導入が最も有効です。しかし、これらの対策だけでは十分に守れない場合、個人用保護具(PPE)が必要になります。以下に、主な部位別の保護具とその特徴をまとめました。
目と顔の保護
- 一般的な眼鏡は危険から守れません。飛散する破片、化学薬品の飛沫、強い光エネルギーなどから守るために、衝撃に強いフレームとレンズを使用した安全メガネが基本です。
- ゴーグルは目全体を覆い、衝撃や化学薬品の飛沫から保護します。
- レーザー安全ゴーグルはレーザー光線の有害な波長から目を守ります。
- 溶接シールドは溶接時の熱と紫外線から顔を保護します。
- フェイスシールドは顔全体を覆い、飛散物や液体の飛沫から守ります。
頭部の保護
- 落下物や突出した梁などに頭部が衝突するリスクがある場合は、ヘッドプロテクションが必要です。
- ハードハットは衝撃エネルギーを吸収し、電気ショックからも保護します。A、B、C の3種があり、衝撃耐性と電気絶縁性能で区別されます。
足と脚の保護
- 落下物、熱い物質、電気危険から足や脚を守ります。
- 安全靴は衝撃に強いつま先部分と、熱に耐えるソールを備えています。
- オーバーシューやシンガードは通常の靴の上から装着し、すねや足裏を保護します。
- レギンスは足と下腿を熱から守ります。
手と腕の保護
- 化学薬品、熱、寒冷、電気、圧迫、鋭利な部材から手や腕を守ります。
- 素材は皮革、布、化学防護プラスチック、絶縁プラスチック、金属メッシュなど多様です。
- 手首まで覆うタイプから、前腕まで伸びる長袖タイプまで、用途に合わせて選べます。
身体と聴覚の保護
- ラボコート、ベスト、ジャケット、カバーオール、エプロン、フルボディスーツなどが代表的な防護服です。
- 素材は紙繊維、処理綿、皮革、ゴム、プラスチックなどがあります。
- 騒音が大きい作業環境では聴覚保護が必須です。イヤーマフ、個別成形のイヤープラグ、使い捨てイヤープラグなどがあります。
