エレベーターのメンテナンス

保守を行うのは誰か

エレベーターの保守は自分でできる作業ではありません。必ず、資格を有するエレベーター修理技術者、または所有者が認可した者が実施します。建物の管理者が未経験者に保守を任せている場合は、自治体の住宅担当部署へ報告してください。保守を怠ることは安全上の大きなリスクとなり、違反は罰則対象です。定期的な保守は、エレベーターの構造と動作に精通した専門家が行うことが求められます。多くの地域では、保守担当者と安全点検担当者を別々に設定し、相互にチェックできる体制が法律で義務付けられています。

点検の頻度と条件

エレベーターは以下の基準で点検を行います。

  • 人や動物を乗せて使用する場合:半年に1回の定期点検が必要。
  • 荷物(産業資材等)だけを搬送する場合:年に1回の点検で十分です。
  • 構造変更や用途変更があった場合、または大規模な修理・改修後は必ず専門業者による点検を実施。
  • 新規設置や既存機の入れ替え時も点検が義務付けられます。

点検・保守の記録は、部品のシリアル番号、実施日、点検理由、実施内容を詳細に記載し、長期保存します。

保守すべき主要部品

エレベーターは多くの機構が組み合わさった複雑な装置です。主な保守項目は次の通りです。

  • ギア・歯車類:摩耗や損傷の有無を確認し、必要に応じて交換・潤滑。
  • ドア機構:開閉速度、シール状態、異音の有無を点検。
  • 駆動系統:モーター・ベルト・チェーン等の摩耗と潤滑状態をチェック。
  • 安全装置:安全ギア、非常用ブレーキ、バックアップロープの張力と損傷を確認。
  • ロープ・ワイヤー:主要ロープと予備ロープの摩耗・切れ兆候を入念に検査。
  • 油圧系統(ハイドロリック式の場合):油量・油質のチェックと定期的な注油。

これらの項目は、エレベーターの取扱説明書や各自治体の規定に基づき、定期的に点検・整備します。

職場の安全 - 関連記事