肥満手術(バリャトリック手術)の基礎知識

肥満手術(バリャトリック手術)は、全身麻酔下で行われる外科手術で、主に重度の肥満(BMI 40以上、またはBMI 35〜40で合併症がある場合)に対し、体重減少を促すことを目的としています。

手術の種類

  • 胃バイパス手術:小腸を再配線し、食物の吸収を制限します。
  • ラップバンド(LAP‑BAND):胃上部にシリコン製の可変バンドを装着し、少量の食事で満腹感を得られるようにします。
  • スリーブ胃切除術:胃を細長く縦に切除し、摂取量を減らします。

適応基準

  • BMIが40以上の場合、ほぼすべての患者が対象となります。
  • BMIが35〜40で、糖尿病・高血圧・高脂血症などの肥満関連合併症がある場合も対象です。

費用

  • 保険適用の有無は国や保険制度により異なります。
  • 手術費用は概ね1,700万円〜3,500万円(米ドル換算で約17,000〜35,000ドル)です。

効果と術後の管理

  • 術後、過剰体重の25〜75%の減少が期待できます。
  • ラップバンドの場合は、定期的にバンド内に食塩水を注入する「充填」手術が必要です。
  • 体重維持には食事療法・運動・定期的なフォローアップが不可欠です。

合併症・リスク

  • 「ダンピング症候群」:食後の吐き気、嘔吐、腹部痙攣など。
  • 栄養吸収不良やビタミン欠乏症。
  • これらは高糖質・高脂肪食を控えることで軽減できます。

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