臍ヘルニアにおけるメッシュ使用の問題点
臍ヘルニアは腹壁の弱点によりへその周りが膨らむ状態で、子どもは3〜4歳までに自然に治ることが多いです。自然治癒しない場合や成人で肥満・妊娠後の女性に多く見られる場合は手術が必要です。
手術
臍ヘルニアの修復手術は多くの場合、日帰りで行われます。開腹部の欠損部を覆うためにメッシュが使用され、メッシュは周囲組織に縫合されます。時間とともに組織がメッシュに癒合し、体内に定着しますので、取り外す必要はありません。
問題とリスク
メッシュ使用は標準的な手術法とされていますが、リスクも存在します。メーカーごとに素材や特性が異なるため、患者の体質や病態に適したメッシュを選択することが重要です。稀にメッシュが原因で腹部の腫れや疼痛が生じることがあります。
術前の準備
診察によりヘルニアの大きさを評価し、局所麻酔での手術が可能か、全身麻酔が必要かを判断します。麻酔科医は患者の既往歴や現在の健康状態を確認し、手術前6時間の絶食や、アスピリン・抗炎症薬・抗凝固薬の術前2〜4日の中止を指示することがあります。
術後のケア
手術は日帰りで行われることが多く、バイタルサインが安定すれば退院できます。医師は創部のケア方法を指導し、赤み・腫れ・異常な疼痛・出血・発熱などが認められた場合は速やかに受診するよう説明します。
予後
メッシュを使用した手術の再発率は極めて低く、再発しやすいケースはヘルニアが非常に大きい場合や、メッシュなしで手術した場合、または3歳未満の子どもに手術した場合です。メッシュに伴う副作用はまれですが、使用した方が手術成功率は高くなります。
