腹腔鏡下ヘルニア修復術の合併症

ヘルニアは鼠径部(鼠径ヘルニア)や臍部(臍ヘルニア)にできる疾患です。腹腔鏡下手術は小さな切開とカメラ付きの細長い器具(腹腔鏡)を用いて行われ、回復が早い利点がありますが、いくつかの合併症が報告されています。

出血・感染

出血や感染はすべての手術に共通するリスクですが、腹腔鏡下ヘルニア修復では比較的まれです。発熱、疼痛の増強、吐き気などが見られた場合は、早期に医師に相談してください。

血栓(深部静脈血栓症)

手術後に深部静脈血栓ができることがあります。血栓が大きくなる、または肺へ飛搬するリスクを防ぐため、適切な抗凝固療法や早期の足の運動が重要です。

排尿障害

術後に排尿が困難になることがあり、その際は一時的に導尿カテーテルを留置することがあります。

疼痛・しびれ

鼠径部の疼痛やしびれは術後最大1年続くことがあります。神経刺激や陰嚢・精巣の腫脹が原因の場合、追加手術が必要になることもあります。

液体貯留

ヘルニア部位に血液や体液が溜まることがありますが、稀なケースです。自然に吸収しない場合は、穿刺やドレナージで除去します。

内臓損傷

腹腔鏡下手術中に膀胱、腸管、神経、血管、精管などが損傷するリスクは低いとされています。もし損傷が起きた場合は、速やかな修復が必要です。

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