ヘルニアパッチの合併症とリスク

仕組み

Kugel社のメッシュヘルニアパッチは、柔軟なプラスチックリングを2枚のメッシュで挟んだ構造で、手術後の腹壁を保護します。人体に安全な素材で作られ、腹壁内側に挿入されます。

副作用の原因

プラスチックリングは「メモリリコイルリング」とも呼ばれます。手術後にリングが損傷すると、周囲組織を傷つけ、以下の深刻な合併症を引き起こすことがあります。

腸閉塞

リングが破損すると、脆弱な腹部組織が損傷し、腸が閉塞する恐れがあります。腸閉塞が起きると排便が困難となり、下痢、疼痛、膨満感、嘔吐などの症状が現れ、放置すると重篤な状態へ進行します。

腸穿孔

破損したリングが腸壁を裂くと、腸内容物が無菌の腹腔内に漏れ出します。これにより高熱、嘔吐、敗血症と呼ばれる重篤な血液感染が起こり、治療しなければ致死的です。

慢性腸瘻

リングの破損が腸の異なる部位間に異常な通路(瘻)を形成することがあります。主症状は腹痛で、放置すると敗血症や感染症を招く恐れがあります。

リコール情報

米国食品医薬品局(FDA)は、Kugelメッシュヘルニアパッチに対し、6モデルにわたる3件のリコールを実施しました。米国では年間約75万人がヘルニア手術を受けており、同社は欠陥パッチの販売で約1100万ドル(約11億円)を得ていると推定されています。

まとめ

ヘルニアパッチの使用を検討する際は、これらのリスクを十分に理解し、医師と相談することが重要です。

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