切開ヘルニアの症状と女性への影響
切開ヘルニアは、腹部手術後の傷跡部にできるヘルニアです。手術後に腹壁が十分に癒合せず、壁に隙間ができることで、腸管や他の消化器官が皮下組織へはみ出します。腹部手術全般で発生しやすく、約10%の頻度で見られます。多くの場合、腹腔鏡手術で修復が行われます。
原因
- 腹部手術全般が原因となりますが、特に複数回手術を受けた方や肥満の方でリスクが高まります。
- 妊娠中の女性や慢性的な咳が続く方も、腹圧がかかりやすく発症しやすい傾向があります。
症状
- 最も一般的なのは、手術部位に膨らみ(ヘルニア)ができ、違和感や軽い痛みを伴うことです。
- 焼けるような感覚、満腹感、持続的な痛み、何かが正常でないという漠然とした不快感も報告されます。
- これらの症状は男女共通ですが、妊娠中の女性は腹部の変化により症状が顕著になることがあります。
診断
- 診察時に医師が手術歴を確認し、患部を触診して膨らみの有無や痛みの程度、膨らみの変化を評価します。
- 必要に応じて超音波検査やCTスキャンで詳細を確認し、診断を確定します。
タイプ・ステージ
- 可還性ヘルニア:立位でのみ膨らみが見られ、仰向けになると臓器が元の位置に戻り、軽く押すと元に戻すことができます。
- 閉鎖性ヘルニア:臓器が腹壁に挟まれ、膨らみが消えず、腸閉塞を起こすと激しい痛み・腹部膨満・嘔吐が現れ、緊急手術が必要です。
- 絞扼性ヘルニア:ヘルニアの頸部が血流を遮断し、組織壊死や壊疽に至ります。迅速な手術処置が不可欠です。
治療
- 多くの場合、腹腔鏡手術が選択されます。侵襲が少なく回復が早いため、成功率が高いです。
- 重度のヘルニアでは開腹手術が必要になることもあります。
- 手術後の再発率は25~50%と報告されており、ヘルニアの大きさや部位により差があります。再発が続くと修復成功率は低下します。
