股関節手術後の液体除去手順

股関節手術(股関節骨折や重度の変形性関節症の治療として行われる人工関節置換術)後は、関節周囲に体液がたまりやすくなります。過剰な液体は関節の可動域を制限し、痛みを引き起こすため、適切に除去することが回復に重要です。

ドレーン(排液チューブ)

人工股関節置換術後、数日間は関節周囲に余分な液体がたまります。医師は術後1〜2日間、切開部に直接つながる排液チューブを装着します。液体はバッグに収集され、看護師が定期的に排出量を測定します。

退院前にチューブは抜去されますが、皮膚への直接的な通路であるため、感染防止のためにチューブと挿入部位は定期的に清潔に保ちます。看護師は腫脹、発赤、熱感、打撲痕などの兆候を常にチェックします。

針吸引(関節穿刺)

術後に液体がたまり続ける場合、医師は「針吸引」―外来または日帰り手術として行う手技―で手動で除去します。

手技前に穿刺部位を消毒し、局所麻酔薬を注射します。針とシリンジで関節内の液体を吸引し、検査のために検体として採取します。

吸引後は穿刺部位を清拭し、包帯で保護します。医師の指示があるまで包帯は外さず、部位を清潔かつ乾燥に保ちます。

合併症

関節穿刺後の合併症はまれですが、以下の症状が現れた場合は速やかに医師へ連絡してください。

  • 穿刺部位の皮下出血やあざ、色素沈着
  • 関節内出血や軽度の出血
  • 発熱、発赤、腫脹、痛みの増強(感染性関節炎の可能性)

感染が疑われる場合は、抗菌薬の投与や追加検査が必要です。ステロイド注射を行った場合、稀に関節内結晶化による炎症や関節の萎縮、血糖上昇、既存の感染悪化などの副作用が報告されています。複数回のステロイド注射は、体重増加、顔や体幹のむくみ、出血傾向の増加といった全身的な反応を引き起こすことがあります。

術後の変化や新たな症状が出たら、必ず医師に報告し、服用中の薬剤情報を正確に伝えてください。

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