子宮全摘出手術後の経過と注意点
手術の概要と種類
子宮摘出術(子宮全摘)は、子宮を取り除く手術です。妊娠が不可能になり、月経も停止します。主な手術タイプは次のとおりです。
- 部分子宮摘出術:子宮のみを除去
- 全子宮摘出術(全摘):子宮と子宮頸部を除去
- 全摘+両側卵管卵巣摘出術:子宮・頸部・卵管・卵巣を除去
- 根治的全摘+両側卵管卵巣摘出術:上部膣や周囲組織、リンパ節も含めて除去
手術中の流れ
全身麻酔または局所麻酔(硬膜外・脊髄麻酔)を行い、腹部または膣から切開して子宮を取り除きます。手術時間は通常1〜3時間です。
回復期間
手術後の入院は1〜2日が一般的で、在宅での回復は手術方法により異なります。
- 開腹・腹腔鏡手術:4〜8週間の安静が必要
- 膣式または腹腔鏡手術(最小侵襲):1〜2週間で日常生活に復帰できることが多い
術後の体の変化
・月経は永久に止まります。
・術後4〜6週間は膨満感や軽い膣出血が見られることがあります。
・卵巣を残す場合はホルモンバランスに変化はほとんどありませんが、卵巣を摘出した場合は更年期様症状(ほてり、発汗など)が出ることがあります。
・切開部周辺の腫れや痛み、打ち身(あざ)は一般的で、4〜6週間で徐々に改善します。
打ち身(あざ)への対処
手術後のあざは最初は緑・青色で、時間とともに橙・黄色に変化します。完全に消えるまで数週間かかります。血管が破裂して血腫(ヘマトーマ)ができた場合は、腹部の腫れや痛みが強くなることがあります。あざが6〜8週間以上残る、または痛み・腫れが増大した場合は医師に相談してください。
注意すべきサイン
以下の症状が現れたら感染や合併症の可能性がありますので、速やかに受診してください。
- 発熱(101°F/38.3°C以上)
- めまい、激しい腹痛(鎮痛薬で改善しない)
- 頭痛、嘔吐、排尿時の灼熱感
- 筋肉痛や切開部からの膿の排出
