早期閉経とは何か:原因・症状・治療法
早期閉経は、40歳未満で月経が停止する状態を指し、遺伝、年齢、生活習慣、体格、既往歴、家族歴などさまざまな要因が関与します。卵巣が卵子やエストロゲンの産生を止めることで起こります。
事実
月経が1年以上続かない場合、閉経と診断されます。早期閉経や人工的な閉経は30代で起こることが多く、20代でも見られます。エストロゲンの減少は徐々に、あるいは急激に起こり得ます。
医療的閉経
手術以外の医療処置や治療が原因で閉経が起こることがあります。処方薬、化学療法、放射線治療などが挙げられます。卵巣が薬剤や放射線で損傷すると、徐々に卵子の産生が低下し、予期せぬ妊娠のリスクが残りますので、医師と相談し適切な避妊策を講じましょう。
外科的閉経
卵巣全摘出(卵巣摘出術)や子宮全摘出(子宮摘出術)に伴い卵巣への血流が遮断されると、即座に閉経が起こります。特に子宮摘出術で卵巣も同時に除去されるケースが多く、早期閉経の可能性を事前に確認し、複数の医師の意見を求めることが重要です。
早発卵巣不全(POF)
早発卵巣不全は、下垂体疾患、重度の摂食障害、遺伝子異常、自己免疫疾患、多嚢胞性卵巣症候群、慢性的な強いストレスや栄養不足などが原因で起こり、全女性の約1%に見られます。不可逆的とされますが、早期に原因を特定し治療すれば卵巣摘出を回避できる場合があります。ほてりや月経不順に注意しましょう。
症状
エストロゲン低下に伴う症状は個人差がありますが、代表的なものとして以下が挙げられます。
- ほてり・夜間の発汗
- 睡眠障害、心拍数の増加
- 月経周期の変化、頭痛
- 気分の変動、不安、イライラ、軽度の記憶障害や思考の混濁
ホルモン療法(HT)
エストラジオール(E2)は卵巣から分泌され、月経、乳房発達、粘膜の潤い、骨密度などに重要です。早期閉経の女性にはエストロゲン補充が有効とされ、ホルモン療法が一般的に用いられます。
子宮が残っている場合、単独エストロゲンは子宮内膜癌リスクを高めるため、エストロゲンとプロゲステロンの併用が推奨されます。テストステロンや合成ホルモン(DHEA)も検討されますが、長期的な安全性は確立されていません。
代替治療・生活習慣の改善
喫煙の中止、筋力トレーニング、瞑想やヨガ、十分な睡眠などの生活習慣改善は、症状軽減に役立つとされています。
