月経過多の治療として子宮全摘出術が選択されるケース

月経過多は、出血量が異常に多い、または出血期間が長引く婦人科疾患です。重度の月経過多で薬物療法やホルモン療法が効果を示さない場合、子宮全摘出術(子宮摘出)が治療の選択肢となります。以下に、医師が子宮全摘出術を勧める主な指標をまとめました。

1. 治療抵抗性の月経過多

薬剤、ホルモン療法、子宮内膜アブレーションなどの保存的治療を行っても出血が止まらない場合、子宮全摘出術が次のステップとして検討されます。治療抵抗性の月経過多は貧血、倦怠感、骨盤痛、日常生活の中断といった生活の質低下を引き起こします。

2. 子宮の基礎疾患がある場合

大きな子宮筋腫、子宮内膜症(子宮筋層への内膜組織侵入)、先天性子宮奇形など、月経過多と同時に子宮の構造的・機能的問題が認められる場合、子宮全摘出術が両方の問題を根本的に解決する手段として選択されます。

3. 永続的な妊娠希望がない方

家族計画が完了している、または将来的に妊娠の希望がない女性にとって、子宮全摘出術は確実な避妊手段であると同時に、月経過多の根本治療となります。手術後は月経が完全に停止し、出血に伴う悩みがなくなります。

4. 月経過多に伴う健康リスク

重度の出血が原因で重度貧血や輸血が必要になる、日常生活が著しく制限されるといったリスクがある場合、子宮全摘出術はこれらの合併症を回避し、全体的な健康状態を改善する手段となります。

5. 患者さんの意思

最終的に子宮全摘出術を受けるかどうかは、個々の女性の状況、価値観、優先順位に依存します。他の治療法と比較検討したうえで、本人が納得した選択を行うことが重要です。

子宮全摘出術は大きな手術であり、術前には他のすべての治療オプションと手術のリスク・ベネフィットを十分に検討し、医師と綿密に相談する必要があります。

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