人工膝関節置換術後に理学療法は必要か?
はじめに
人工膝関節置換術(TKR)は、術前の膝痛や術後の腫れ・痛みで膝が弱くなります。完全回復には理学療法(PT)が不可欠で、筋力強化と可動域の回復を目的とした運動が必要です。
ステップ1:手術翌日の初回セッション
米国整形外科医会(AAOS)によると、術後翌日に理学療法士が診察し、新しい膝の使い方や基本的なエクササイズを指導します。
ステップ2:初期リハビリテーション
理学療法士は、連続受動運動(CPM)装置を装着し、膝をゆっくりと伸展・屈曲させます。この動作は血流を促進し、筋肉の硬直を防ぎます。
同時に、術後早期のエクササイズを開始し、膝周囲の筋肉を動かし強化することで、退院準備を進めます。
ステップ3:退院前の基準
AAOSの指針では、入院期間は3〜7日とされています。退院時には、以下が自立できることが求められます。
- ベッドから自力で起き上がれる
- 膝を約90度に曲げられる
- 膝を完全に伸ばせる
- 杖や歩行器で平坦な床を歩ける
- 2〜3段の階段を上り下りできる
- 指示された在宅エクササイズを実施できる
ステップ4:在宅エクササイズ
回復期間中は、1回20〜30分のPTエクササイズを1日2〜3回、30分のウォーキングも同様に行うことが推奨されます。具体的な内容は、エアロバイクの使用や様々な膝屈伸運動です。
ステップ5:リハビリテーションの期間
AAOSは、術後少なくとも2か月間は指示されたPTエクササイズを継続することを推奨しています。
まとめ
理学療法は人工膝関節置換術後の回復に不可欠です。術後すぐに始め、病院での指導を受けた後は在宅での継続的なエクササイズを行い、最低でも2か月はリハビリに取り組みましょう。
