全膝関節置換手術の概要とリハビリ
全膝関節置換術は整形外科医が行う中でも最大規模かつ高度な手術です。術後は長期にわたるリハビリが必要ですが、多くの場合、患者の生活の質を大幅に向上させる価値があります。
切開部位
外科医は主に膝蓋骨の正中線上に切開を行います。標準的な切開長さは15〜23cm(6〜9インチ)です。低侵襲や単室膝関節置換の場合は、膝関節の内側または外側、脚の側面に4〜6インチ(約10〜15cm)の切開を行うことがあります。
骨・軟骨の除去
脛骨上部、大腿骨下部、そして膝蓋骨全体を切除します。単室膝関節置換では、損傷した関節面のみを除去します。
人工関節の装着
患者個々の形状に合わせて作製した人工関節を関節内に挿入し、セメントで固定し、ハンマーやピンで固定します。靭帯、腱、筋肉を再付着させ、位置合わせを確認したうえで切開部を閉じます。
リハビリテーション
術後すぐにリハビリが開始されます。これは関節の機能回復に不可欠で、リハビリ期間は6か月から1年程度です。
術後の注意点
人工関節を体内に埋め込む大手術のため、感染症のリスクに注意が必要です。発熱、関節部の赤みや腫れ、悪臭のある分泌物、嘔吐、倦怠感などが見られたら、直ちに医療機関を受診してください。
