膝の補助療法手順

変形性膝関節症や重度の外傷が原因で、膝関節全置換術(人工膝関節置換)が行われます。米国整形外科医会(AAOS)によると、毎年50万件以上の膝置換手術が実施されています。手術後は関節可動域を正常に戻すため、厳格なリハビリと運動が不可欠です。

歩行補助具の使用

手術直後は、医師の指示に従い、杖や歩行器などの補助具を使用して安全に歩行を再開します。補助具は手術した膝への負荷を軽減し、術後数週間は特に重要です。過度な圧迫は避け、指示された範囲内で活動してください。

膝伸展運動

  • ベッドに仰向けで横たわりながら、太ももの筋肉を締めて膝を伸ばす「レッグレイズ」を行います。脚を数センチ持ち上げ、ゆっくりと下ろす動作を繰り返します。

  • 同様に太ももだけを締める「大腿四頭筋運動」も行いますが、脚を上げ下げしません。

  • 足首の下に小さなタオルや枕を置き、太ももを締めて膝を伸ばし、膝裏をベッドに付けて5〜10秒保持します。

  • 膝の下にタオルやフルサイズの枕を置き、膝を30〜40度持ち上げた状態から徐々に伸ばし、同様に5〜10秒保持します。

膝屈曲運動

膝の可動域を広げるために屈曲運動が重要です。最終目標は手術前の状態に応じて、膝を90度以上曲げられるようになることです。

  • ベッドに仰向けで足を伸ばし、足先をお尻側に滑らせて膝の角度を大きくします。数秒キープした後、脚を戻す動作を日数回繰り返します。

  • タオルを足首にかけ、ゆっくりと膝を曲げることで範囲を徐々に拡げます。

  • 座位(ベッドサイドや椅子)でも、非手術側の脚で支えながら屈曲運動を行えます。

歩行活動

術後数週間は屋外歩行を控え、室内での膝運動と補助具による歩行に集中します。リハビリが進むにつれて、ブロック1周や階段の昇降など、具体的な目標を設定して日常生活に徐々に戻していきます。

温熱・冷却の活用

  • 氷(アイスパック)は手術後の痛みや腫れを抑えるために使用し、運動後にも適宜当てます。

  • 温熱(ホットパック)は筋肉をほぐし、運動前に当てることで柔軟性を高めます。

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