関節鏡視下膝関節手術の流れと注意点
関節鏡視下膝関節手術は、米国で最も一般的に行われている整形外科手術のひとつです。高度な技術と低侵襲の手法により、膝関節内の複雑な処置を体への負担を最小限に抑えて実施できます。通常、手術は3か所の小さな切開だけで完了します。
術前(Pre‑Op)
多くの関節鏡視下膝手術は日帰りで行われますが、場合によっては一泊が必要です。手術前に医師が手順を説明し、膝を消毒・準備します。必要に応じて毛は医療スタッフがシェービングし、患者が自分で剃ると切り傷ができて手術が中止される恐れがあります。静脈ラインを確保し、鎮静薬を投与した後、手術室へ移動します。
手術中
まず膝の上部に切開を行い、灌流装置で生理食塩水を関節内に注入します。次に側方または下方に2つ目の切開を作り、カメラ(内視鏡)を挿入します。3つ目の切開から作業用器具を導入し、軟骨の整形、穴あけ、靭帯や骨の固定などを行います。手術時間は30分から2時間程度で、処置の複雑さにより変わります。手術終了後は器具を取り外し、生理食塩水で関節を洗浄し、切開部を縫合します。
術後すぐ(Immediately Post‑Op)
日帰り患者は、意識が戻り飲食やトイレが可能になるまで回復室で待機し、基準を満たしたら退院します。入院が必要な場合は、バイタルサインが安定するまで回復室に留まり、その後病室へ移ります。疼痛管理は経口または静脈内で行い、退院時には鎮痛薬の処方が渡されます。入院患者は最初の12時間は静脈内投与が一般的です。
リハビリと回復(Recovery)
退院時に理学療法の処方が出され、術後24時間以内にリハビリが開始されます。大腿四頭筋は膝関節の安定性に重要な役割を果たすため、早期に筋力を回復させることが不可欠です。
誤解されがちな点(Misconceptions)
関節鏡視下手術は常に小さな切開だけという誤解がありますが、場合によっては広範な処置が必要となり、開放膝手術(オープン手術)に切り替わることがあります。その可能性がある場合は、術前に医師から説明があります。
