膝全置換術後のケアガイド

膝全置換術(全膝関節置換術)は、毎年数十万人が受ける一般的な手術です。大きな手術であり、回復には時間がかかります。術後ケアは手術直後から始まり、創部管理、段階的な活動プログラム、合併症の予防が中心となります。

入院期間

ほとんどの患者は手術後3日から7日間入院します。外科医が関節の安定性、膝の屈伸が十分に可能であること、初期リハビリテーションが実施できることを確認したら退院が許可されます。

創部管理

膝に縫合された切開部はドレッシングで覆われます。縫合糸は通常手術後1〜2週間で抜去されますが、それまで創部は清潔かつ乾燥を保ち、縫合糸が残っている間は関節をシャワーや入浴で濡らさないようにしてください。退院時にドレッシングの交換方法が指示されます。

疼痛管理

術後は不快感や痛みを感じることが普通です。痛みがリハビリの妨げにならない程度に抑えることが目標です。医師から処方された鎮痛薬は指示通りに服用し、痛みがコントロールできない場合はすぐに医師へ連絡してください。

服薬について

鎮痛薬に加えて、感染予防の抗生物質や血栓予防の抗凝固薬が処方されます。各薬剤の服用時間や方法は書面で説明されますので、指示を守って正しく服用してください。

活動とリハビリ

術後数週間は活動が制限されますが、理学療法はすぐに開始されます。理学療法士と協力し、関節を保護しながら筋力を強化し、段階的に負荷を増やすプログラムを実施します。過度な負荷は再損傷の原因になるため、指示された範囲での運動を守りましょう。

合併症の予防と対処

合併症は稀ですが、感染や血栓が最も重大です。発熱、関節の持続的な腫脹・紅斑、創部からの過剰な排液、以前はなかった痛みは感染のサインです。脚の血栓が肺に流れると息切れ、胸部不快感、心拍数増加などが現れます。人工膝の緩み、骨折、膝の不安定感も起こり得ます。これらの症状が疑われる場合は速やかに医師へ連絡してください。

術後フォローアップ

退院後は定期的に外来で診察を受けます。医師は人工膝の安定性を評価し、回復状況に応じた指導を行います。診察には身体検査やX線撮影が含まれ、膝関節の状態を確認します。

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