ACL手術の合併症と対策

前十字靭帯(ACL)手術は膝の安定性を回復させるための高度な手術ですが、他の外科手術と同様に合併症が生じることがあります。以下に主な合併症とその特徴、対策をまとめました。

出血

手術中や術後に切開部からの出血が起こります。表在的な出血は縫合で簡単に止められますが、内部出血は血栓形成や血管損傷、移植片破裂など深刻な問題につながることがあります。

感染症

術後の創部が適切に縫合されていない、または無菌管理が不十分な場合に感染が起こります。統計的には1万人に4人程度が感染しますが、早期の抗菌薬投与と適切な創管理でリスクは低減できます。

膝関節の緩み(不安定感)

手術後に膝が以前よりも緩んだと感じることがあります。この場合、関節の不安定感や痛みが生じ、再手術が必要になることもあります。

膝関節の硬直

術後の瘢痕組織が過剰に形成されると、関節の可動域が制限され、硬直感が出ます。リハビリテーションと適切な物理療法で予防・改善が可能です。

神経損傷

手術中に膝周囲の神経が誤って切断されると、感覚麻痺や不安定感が残ります。発生率は5,000例に1例程度と低いですが、発生した場合は神経再建やリハビリが必要です。

まとめ

ACL手術は効果的ですが、上記のような合併症に注意し、術前・術後の適切な管理とリハビリでリスクを最小限に抑えることが重要です。

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