外側リリース手術の合併症と注意点
概要
外側リリース手術は、膝蓋骨が膝関節の溝内でうまく滑らず、強い痛みを生じる場合に行われます。外側網様帯(膝蓋骨の外側を覆う線維組織)を切除し、膝蓋骨の位置を正常に戻すことで症状を改善します。
適応となる主な問題
- 膝蓋骨の傾き(膝蓋骨チルト)
- 外側にずれる膝蓋骨(外側ランニング膝蓋骨)
手術の流れ
関節鏡を用いて2〜3か所の小切開を行い、関節内を観察します。軟骨、半月板、靭帯、網様帯を確認したうえで、外側網様帯を切除し圧迫を解除します。切開は縫合またはステープルで閉じ、弾性包帯で固定します。
主な合併症
膝関節内出血
手術後に関節内で出血が起こると、血管損傷や血栓、関節硬直を招く恐れがあります。縫合状態の確認と定期的な診察が重要です。
感染と瘢痕組織
切開部位の感染リスクは常に存在します。術後1週間は膝を30度以上曲げないよう指導し、過度な荷重を避けることで感染リスクを低減できます。また、過剰な瘢痕組織は可動域を制限し、痛みの原因となります。
軟骨損傷
手術中に軟骨が損傷すると、立位や歩行時の不安定感や疼痛が残ります。術後のリハビリが完了し、症状が安定するまで正確な診断は難しいです。
注意点・アドバイス
手術前に医師と十分に相談し、リスクとメリットを理解してください。術後に上記の症状が現れたら速やかに受診し、リハビリテーションを適切に行うことが回復の鍵です。
