ラップバンド手術の平均的な減量はどれくらいですか?
ラップバンドとは
ラップバンドはシリコン製のバンドで、胃の上部を囲むように装着します。バンドには膨張可能なリングがあり、腹部のポートから生理食塩水を注入・抜くことで胃の拡張度を調整できます。これにより食事量が減り、早く満腹感を得られます。ラップバンドは商品名で、一般的には「調整可能胃バンド手術(adjustable gastric banding)」と呼ばれます。
リスク
手術全般に伴うリスクと同様に、感染、ポートやチューブの漏れ、脾臓損傷などがあります。体重が減少するとバンドがずれやすくなり、嘔吐や胸やけを引き起こすことがあり、再調整が必要になることがあります。
費用
米国肥満外科協会のガイドによると、ラップバンド手術の費用は約17,000ドルから30,000ドル(手術場所により変動)です。BMIが40以上、または35〜39で重度の心疾患・糖尿病などの併存症がある場合、NIHの基準を満たせば保険適用となることがあります。
手術費用には術前検査や診療費、バンド調整、余剰皮膚除去や胆嚢手術などの追加手術は含まれないことが多いです。
回復期間
手術は約75分で終了し、入院は最大3日、仕事復帰は約1週間が目安です。手術後約2週間は液体食を続け、その後は徐々に柔らかい食事へ移行します。栄養士と連携しながら固形食へと段階的に進めます。
術後18か月間は1日800kcalの超低カロリーダイエットが推奨され、36か月目には1,200kcalまで増やします。この期間の平均減量は週3〜5ポンド(約1.4〜2.3kg)で、12週間で約44ポンド(約20kg)です。
最初の18か月で6〜8回の診察が必要で、体重減少が鈍化した場合はバンドの再調整を行います。
結果
減量効果は患者の食事・運動遵守度や減量目標によって異なります。手術前には高タンパク・低炭水化物食(パン、米、パスタ、ジャガイモ禁止)を数日間実施し、BMIに応じて期間が変わります。この期間だけで7〜10ポンド(約3〜4.5kg)の減量が見られることもあります。
ラップバンド手術は体重減少に加えて、2型糖尿病、高血圧、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、膝関節痛などの改善が報告されています。
継続的な減量
術後1年目は、食事管理と運動を続ければ週2〜3ポンド(約0.9〜1.4kg)減ることもありますが、平均的には週1ポンド(約0.45kg)が一般的です。1年以降は減量速度が徐々に低下し、急激な減量は健康リスクを伴うため、緩やかなペースが推奨されます。
平均減量
カリフォルニア大学サンディエゴ校肥満治療センターのデータによれば、ラップバンド手術を受けた患者は手術後1年で平均約100ポンド(約45kg)減量し、過剰体重の約50%を減らしています。
