外科用プレートとスクリューの歴史と進化

初期の試み

骨折や疾患で損傷した骨を固定する技術は古代から行われてきましたが、体内に金属を埋め込むことが可能になったのは、ジョセフ・リスターによる1870年の無菌手術法の確立と、1895年のX線の発明がきっかけです。1883年、外科医W.A.レーンは内部固定用の金属スクリューとプレートのシステムを開発しました。1886年にはドイツのH.ハンスマン医師が初めて体内に金属プレートを挿入しました。当初はバナジウム鋼が使用されましたが、生体組織との相性が悪く、1926年頃には耐食性に優れたステンレス鋼へと転換されました。

外科用金属の進化

1930年、ローレンツ・ボーラー博士がスティーマンピンやキルシュナー釘と呼ばれる骨固定デバイスを普及させ、1936年にはコバルト合金が整形外科手術に導入されました。1950年代にはチタン合金がインプラント材料として開発されましたが、ステンレスも依然として広く使用されていました。1970年代になると、ステンレス製インプラントで腐食が問題視され始めました。

現代のプレートとスクリュー

現在、ほとんどの外科用プレートとスクリューはチタン合金で作られています。チタンは体液に対する耐食性が高く、顔面・背骨・足・肩など様々な部位の骨癒合を支える十分な強度を持ちます。ただし、術後に取り外す必要が生じることもあります。これらの技術の進歩により、膝関節置換術、股関節置換術、肩関節置換術といった大規模インプラント手術が可能となっています。

現代素材の課題

チタンは長年にわたり安全に使用されていますが、金属に対する過敏症や皮膚反応、創部感染のリスクが指摘されています。そのため、手術前に金属アレルギーの検査を行うことが推奨されるケースも増えています。

素材開発の最前線

研究者は生体適合性が高く、骨が癒合した後に体内で吸収・分解するバイオマテリアルの開発に取り組んでいます。例えば、ポリ乳酸とヒドロキシアパタイトからなるスクリューは、インプラント内で骨の成長を促進することが報告されています(ScienceDaily)。

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