胆嚢手術の選択肢

胆嚢は肝臓のすぐ隣に位置し、消化のために胆汁を貯蔵・分泌する働きをします。胆嚢の機能が低下したり、症状や合併症を伴う胆石がある場合、医師は胆嚢摘出術(胆嚢除去)を勧めることがあります。無症状の胆石は治療の必要がないとメイヨークリニックは述べています。薬物で胆石を溶解させることも可能ですが、数年にわたる長期治療が必要になることが多く、実際には外科手術が一般的です。

手術方法

  • 胆嚢摘出術には大きく分けて「腹腔鏡下手術」と「開腹手術」の2種類があります。米国消化器内視鏡外科学会(SAGES)によれば、腹腔鏡下手術が主流で、4つの小さな切開(約5~10mm)で行われます。大きな切開(約12~18cm)を必要とする開腹手術に比べ、回復が早く痛みも少ないのが特徴です。

    ただし、肥満、膵炎、重度の肝疾患、過去の腹部手術での癒着などがある場合は、腹腔鏡手術が適さないことがあります。手術中に出血などの問題が見られた場合も、外科医は開腹手術へ切り替えることがあります。いずれの手術でも全身麻酔下で行われ、術中に痛みを感じることはありません。

術前の準備

  • 手術前の準備は安全な手術に不可欠です。外科医は手術前に必要な注意点を詳しく説明します。一般的には、血液凝固に影響を与える薬剤(例:イブプロフェン、アスピリン、ワルファリン、ビタミンE)やサプリメントの服用を中止します。また、腸内を清浄に保つための高繊維食を指示されることがあります。手術当日の朝には指定された薬を服用し、食事や飲み物は一定時間前から絶食します。

    手術当日は、病院までの送迎を確保し、術後は安静が取れるよう自宅環境を整えておくことが推奨されます。

回復期間

  • 腹腔鏡下胆嚢摘出術の場合、通常1週間程度で日常生活に戻れますが、体調が完全に回復するまで無理をせず、適度に休むことが大切です。開腹手術の場合は回復に4~6週間を要し、術後の痛みや傷口の管理に注意が必要です。いずれの手術でも、吐き気や嘔吐が起こることがあります。黄疸、発熱、創部からの液体漏出、持続的な腹痛などの重篤な症状が現れた場合は、速やかに医師へ連絡してください。

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