肘の上腕二頭筋腱断裂の治療法とリハビリ

Orthogateによると、肘で起こる上腕二頭筋腱の断裂は全体の約3%を占めます。主に中年男性が重い物を持ち上げる際に起こりやすく、肘を曲げた状態で箱などを持ち上げ、荷重が予期せず変化したり過度に重いと肘が伸びようとします。その際、上腕二頭筋が必死に肘を曲げ続けようとするため、腱に大きな張力がかかり、腱が裂けてしまいます。

解剖学

遠位上腕二頭筋腱断裂は、上腕二頭筋の腱が橈骨(とうこつ)に付着している部分から完全に離れる状態です。上腕二頭筋は肩から前腕の骨へと走り、二本の腱が肩部に付着しています。

保存的治療(非外科的)

保存的治療では、まず肘をスリングで固定し安静にします。痛みや腫れを抑えるために、医師はイブプロフェンなどの市販の抗炎症薬を処方します。さらに、理学療法士の指導のもとで以下のリハビリを行います。

  • 腱に負担をかけずに筋力を強化するエクササイズ
  • 肘の安静方法と、荷物を持ち上げる際の正しいテクニック

この方法は活動量が少ない患者に適していますが、手術を行わない場合、腕の筋力と回外(手のひらを上に向ける動作)が最大で50%低下する可能性があります。

直接縫合術

直接縫合術は、断裂直後に行うのが望ましい手術です。肘の上部に小さな切開を入れ、鉗子で腱を橈骨の付着部まで引き戻します。早期に手術することで腱が上腕部へ巻き戻るリスクを減らし、術後は可動域ブレースまたはキャストで固定します。

腱移植術(グラフト修復)

断裂から3週間以上経過した場合に適応される手術です。大きめの切開を行い、ドナー組織(死体から採取したハムストリング腱やアキレス腱)を用いて腱を再接続します。移植後は保護用ブレースで肘を固定します。

スレッドアンカー(縫合アンカー)術

この手術では、腱を骨に固定するための特別なアンカーを使用します。腕に切開を入れ、アンカーを骨に埋め込み、長い縫合糸を腱の下端に通して結び固定します。術後はキャストまたは可動域ブレースで固定します。

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