新生児における胸腺切除の概要
胸腺
胎児期に胸腺は大量のT細胞を産生・蓄積します。出生後から子供、成人になるにつれて胸腺の機能は急激に低下し、まるで多くの人で重要性が減少する扁桃腺と似た状態になります。胸腺は心臓の近くに位置するため、乳児心臓手術で心臓へのアクセスを容易にする目的で胸腺を切除することがあります。
T細胞とB細胞
T細胞とB細胞は体内を巡回するリンパ球の一種です。どちらも骨髄で産生されますが、名称の「T」は胸腺で成熟するT細胞、「B」は骨髄で成熟するB細胞を意味します。各細胞は特定の抗原に応答し、感染後の回復に重要な役割を果たします。
手術後の影響
新生児期に胸腺を切除すると、将来的に体内のT細胞供給が減少します。一部のケースではB細胞が増加することも報告されていますが、全体的な影響は限定的です。長期的には免疫機能の早期低下や感染症リスクの増加が懸念されます。
