腹腔鏡下胆嚢摘出術の概要と注意点

胆石や胆嚢機能障害がある場合、医師は胆嚢の摘出を勧めることがあります。従来の開腹手術は大きな切開が必要ですが、現在は腹腔鏡手術が主流で、腹部に小さな切開を数か所作り、細い光源付きチューブとカメラで内部を確認しながら胆嚢を除去します。

術前の準備

  • 手術前に服用中の薬やサプリメントを医師に伝え、必要に応じて一時的に中止します。医師の指示があれば腸の洗浄を行うこともあります。手術前日の深夜0時以降は飲食を控え、手術日に向けて指示された薬を服用してください。

手術の流れ

  • 全身麻酔で意識がなくなった後、外科医はへそ付近に小さな切開を行い、腹腔鏡(ラパロスコープ)を挿入します。テレビモニターに映し出された胆嚢の映像を確認しながら、右上腹部にさらに3つの小切開を作り、専用の手術器具を挿入して胆嚢を摘出します。摘出された胆嚢はそのうちの一つの切開部から取り出されます。

腹腔鏡手術のメリット

  • 開腹手術に比べて回復が早く、切開が小さいため筋肉を切断せず、傷跡や術後の痛みが軽減されます。多くの場合、手術当日または翌日に自宅へ帰宅できますが、手術中に合併症が発生した場合は開腹手術に切り替えることがあり、その際は入院日数が延びます。

    術後は鎮痛薬が処方されますが、数日で日常生活に戻り、軽作業は1週間程度で可能です。具体的な復帰時期はご自身の職種や医師の指示に従ってください。

合併症のリスク

  • 腹腔鏡下胆嚢摘出術で稀に起こりうる合併症として、出血、胆管感染、腸や血管の損傷があります。これらはまれですが、過去に胆嚢周囲の手術歴がある方や出血傾向が強い方は開腹手術が適応となることがあります。適応可否は担当医が判断します。

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