外科的避妊手術の選択肢

手術前に知っておくこと

不妊手術を検討する場合は、まず生殖医療に詳しい産婦人科医に相談してください。子どもを増やす予定がなく、長期的な避妊を望む方が対象です。手術はほぼ不可逆的なため、医師は健康状態や希望に応じて、より柔軟な避妊方法も提案します。

手術が決定したら、具体的な手術内容や副作用について説明があります。特に女性の場合、体内のホルモンバランスに影響を与えることがあるため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。術前に抗生剤などの投薬が必要になることもあります。

女性の手術オプション

卵管結紮(たまご管閉鎖)

卵管をクリップやバンド、縫合、または焼灼で閉じる方法です。卵子が子宮に到達できず受精が起こらなくなります。手術は比較的侵襲が少なく、ホルモンバランスへの影響はほとんどありません。効果は即時ですが、性感染症の予防にはなりません。再開通は可能ですが高額であり、完全に妊娠しない保証はありません。再開通した場合、異所性妊娠のリスクが上がります。

子宮全摘・部分摘出(子宮摘出術)

子宮や卵巣の一部または全部を外科的に除去します。子宮が無くなるため妊娠は不可能で、手術は不可逆的です。主に子宮や卵巣がんのリスクが高い場合や、治療が難しい重篤な疾患がある場合に行われ、避妊は副次的な効果です。

卵巣まで除去した場合、即時に閉経が訪れ、ホットフラッシュや月経の停止、気分の変動、膣の乾燥などの更年期症状が出ます。ホルモン補充療法が推奨されることがあります。回復期間は約2〜8週間です。

男性の手術オプション

精管切除(バセクトミー)

精管を切断・結紮し、精子が精液に混ざらないようにする手術です。手術後も性機能は維持され、射精時の精子は含まれません。妊娠を防ぐためには、手術後一定期間は他の避妊法を併用し、精液検査で精子が検出されないことを確認する必要があります。

効果が現れるまでに時間がかかり、完全に元に戻す手術は成功率が低く、実質的に永久的と考えられます。ホルモンや性欲への影響はほとんどありません。

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