胆嚢摘出手術後の痛みとその対策

胆嚢摘出手術後には、手術部位や体内に残ったガスなどが原因で痛みを感じることがあります。手術は全身麻酔下で行われるため、手術中に痛みを感じることはありませんが、術後は切開部や体内の変化に伴う不快感が生じます。

回復期間

胆嚢摘出術は、開腹手術の場合は入院2〜6日、腹腔鏡手術でも同様の期間が必要です。術後はインセンティブ・スパイロメータで呼吸練習を行い、肺機能を維持します。点滴での水分補給から、徐々に飲料・食事へと移行し、看護師の指導のもと起立・歩行を行います。また、血栓予防のために弾性ストッキングを装着します。術後の激しい痛みや出血がある場合は、入院期間が延長されることがあります。

考慮すべき点

術後の痛みは、未治療の胆嚢疾患が引き起こす激しい痛みと比べれば軽度です。胆嚢が閉塞すると胆汁の流れが阻害され、腹部や背中に数時間続く痛みが生じます。

手術法の違いと痛みの程度

腹腔鏡手術は、従来の開腹手術に比べ切開が小さく、術後の痛みや腫れが少ないため、近年主流となっています。開腹手術では9〜18cmの大きな切開が必要で、術後の痛みが強くなる傾向があります。一方、腹腔鏡手術では4つの小さな切開(約0.5〜1cm)で行われます。

ガスによる痛みの可能性

腹腔鏡手術では二酸化炭素を腹腔内に注入しますが、手術後に残ったガスが横隔膜を刺激し、右肩や胸部に放散性の痛みを引き起こすことがあります。また、腸内にガスがたまりやすく、腹部の膨満感や痛みを感じることもあります。異常な痛みが続く場合は医師に相談してください。

痛みの対処法

術後は鎮痛剤が処方されますが、便秘を引き起こすことがあります。そのため、食物繊維を多く含む食品を摂取し、腸内環境を整えることが重要です。痛みが強い、胸や背中の痛み、発熱、切開部の赤みや腫れ、縫合が取れるなどの症状が現れた場合は、合併症(心臓・肺・胃潰瘍・腎結石・肺炎など)の可能性があるため、速やかに医師へ連絡してください。

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